こんにちは、ぽにょです。
「教員って忙しいイメージだけど、どんなスケジュールなの?」
「授業意外に何してるの?」
「小学校の先生の出勤時刻と退勤時刻って何時くらい?」
さて、今回は、これから教員になろうとしている方に向けて、
【現役教員の1日】を書いてみようと思います。
- 教員は忙しい
- 教員は大変だ
- 教員はブラックだ
そんなイメージをもたれがちな仕事ですが、
実際のところどうなのか、
参考までに読んでいただけると嬉しいです。
【ぽにょ情報】
・公立小学校勤務
・特別支援学級 担任
・教員8年目
・役職:教諭(いわゆる平社員)
【起床】5:00
朝バタバタすると、その日1日バタバタしてしまうので、
余裕をもって起きるようにしています。
ゆっくり朝ごはんを食べて、6:30くらいの電車に乗ります。
電車の中では、
スマホいじり対策として、本を読むようにしています。
今後は、ブログの下書きもしようと思っています。
また、
頭の中で、その日のスケジュールを確認したり、
今日は2時間目に避難訓練があるな。
朝の時間にAさんの指導をしないと。
授業の流れをスマホにメモしたり、
1時間目:国語
①漢字2文字
②前時の復習
③スイミー範読
④…
※P47までは終わらせる
その日にやる仕事のリストを作ったりして過ごします。
学校に着いてから子どもが登校してくる間にやるべきことのリストを作ると、
見通しがもてて安心します。
こんな感じで、
やることはたくさんあるので、
1時間弱の通勤時間はかえってありがたいです。
【出勤】7:30
基本の勤務時間は、8:00〜16:30です。
ですが、
朝のうちにやっておきたいことがあったり、
早い子だと7:50頃登校してきたりするので、
遅くても7:30には学校に到着するようにしています。
以下、出勤してからの流れです。
- タイムカードを押す(数年前にタイムカードシステムが導入されました。)
- 出勤簿に印鑑を押す
- 教室の鍵を開ける
- 教室の窓を開ける
- 冷暖房と空気清浄機をつける
- ジャージに着替える
- パソコンを開き、連絡掲示板をチェックする(教職員間はもちろん、教育委員会からの連絡事項も掲示板に記載されます。大体5〜10件の連絡事項が届いています。)
- 朝のうちにやりたい仕事をこなす
- 授業の確認や、授業で使う教材の準備(プリントの印刷など)
- 教職員間で今日の予定を確認する
これを、子どもが登校してくるまでの20分間で行うので、
なかなかハードです笑
いかに無駄なく動くか、
動線を考えながら動いています。
また、
この時間帯に保護者から電話がかかってくることもあります。
【朝の支度の見守り】8:00〜8:15
朝の支度を見守りつつ、登校してきた子どもたちの様子を観察します。
調子の悪そうな子に声をかけたり、
気分が乗らない子をそっとしておいたり、
話したくて仕方がない子の話を聞いたり、
支度がゆっくりな子を急かしたり、
その子に応じた対応をしています。
また、
宿題の丸付けや、
健康観察カードのチェック(コロナ禍になってから追加された仕事です。)、
提出物の確認も、この時間に行います。
【朝の会】8:15
出席確認や連絡事項を伝えます。
今日は避難訓練があります。
避難訓練の約束は、なんだったかな。
今日は気温が高くなるので、こまめに水分補給をしましょう。
その日に頑張ってほしいことを伝えたり、
子どもたちのよい姿を紹介したりすることもあります。
ただ、
次の予定が迫っているので、あまりたくさん時間はとれません。
【朝会や集会】8:30〜8:50
コロナ禍になってから、全校児童が集まることはなくなりました。
今は、テレビで朝会や集会を行っています。
《朝会》→毎週月曜日
- 校長先生の話
- 週番の先生の話(週の生活目標について話します。週番は年に1,2回まわってきて、朝会の司会も行います。)
- その他連絡事項
《集会の内容》→ 週に2回
体育集会で体を動かしたり、
音楽集会で歌ったり、(コロナ禍で今はやっていません。)
集会委員が中心になってゲームやクイズをしたりいろいろです。
【1,2時間目の授業】
小学校の場合、1コマの授業時間は、45分です。
1時間目と2時間目の間には、5分間の休憩時間があります。
その5分で、次の授業の準備をします。
が、実際は、
前の時間に問題が解き終わらなかった子の指導、
机の上が散らかっている子の指導、
トイレ・水分補給の声かけ、
ときには、喧嘩の仲裁…
やることはたくさんあるので、
授業準備なんてとんでもない、といった状態です笑
トイレに行く暇もありません。
教員が膀胱炎になる率が高いのも納得です。
私は、
教科書や教材を、その日の授業の順番に、さらに授業の中で使う順番に並べた状態で
セッティングしています。
また、特別支援学級では、交流学級(通常学級)に行き、集団の中で学習したり、活動したりさせることもあります。
その場合は、交流学級に連れていき、学習のサポートをします。
特別支援学級で授業を受けたり、通常学級で授業を受けたりと、慌ただしいですが、集団の中で過ごす経験を積むことも大切な学習なので、どちらも大切にしています。
【中休み】
1,2時間目の授業が終わると、
20分間の休み時間です。
この時間に命をかけている子がたくさんいます笑
ようやく休める…
と思いきや、
休み時間にもやるべき仕事は山積みです。
- 学習補助(理解が不十分な子に教えます。)
- トラブル対応(喧嘩の聞き取りをします。)
- 委員会活動(私は掲示委員会担当なので、招集をかけてポスターを作らせます。)
- 朝終わらなかった宿題のチェックや、テスト・プリント等の丸付け(ここで片付けておくと、放課後の仕事がひとつ減ります!)
- 3,4時間目の授業準備(体育がある場合は、教具を準備したり、内容によってはコートのライン引きをしたり。)
- 日中しか電話がつながらない教育機関等に電話をする
あとは、”子どもと遊ぶ”という大事な仕事もあります。
【3,4時間目の授業】
休み時間後は、時間通り授業が始められないことが多いです。
遊びをやめられずに、なかなか教室に戻ってこない子がいたり、
休み時間のトラブルを引きずる子がいたり…
3時間目の冒頭は、
個別指導をしたり、
「さっきこんなことがあったんだけど…」と、トラブルについてみんなで考えたりと、
授業が思うように進まないことが多くあります。
また、4時間目は、
お腹が空いて集中できない子が続出するので、
途中で体を動かす活動を取り入れて、気分転換させることもあります。
【給食指導】
教員は早食いな人が多いです。
それはなぜか…
”ゆっくり食べている暇がないから”
です。
給食中も指導時間です。
- 手洗い・うがいの声かけ
- ランチョンマットを敷かせる
- 着席して静かに待たせる(コロナ禍で今まで以上に気を遣わなくてはならなくなりました。)
- 配膳台に食事と食器を置かせる(食缶は熱く、食器は重いです。気を付けて運ばせます。)
- 配膳(配膳の見本を作り、給食当番に配膳させます。)
- アレルギー対応(アレルギーのある子には、個別の給食が用意されます。調理員さんから手渡しで受け取り、絶対にミスがないようにします。)
- 黙食させる(向き合って座り、わいわい楽しく食べていた給食が懐かしいです。)
- 食事マナーの指導
- おかわりの配膳(コロナ禍になってから、子どもが自由に配膳することができなくなりました。)
- 食器の片付け
- 給食ワゴンを給食室に運ぶ
ざっとこれだけの指導が待っています。
子どもたちの様子を見つつ、5分で食べます笑
【昼休み】
2度目の休み時間です。
中休み同様、やることはいっぱいです。
中休みの業務内容に、給食が食べ終わらない子の見守りが追加されます。
「全部食べないとだめ!」ということは、決して言いません。
あくまでも、”全部食べたいのに時間がない”という子の見守りです。
【5,6時間目の授業】
ようやく、怒涛の午前が終わりました。
6時間目には、
委員会やクラブが入ることが多いです。
そうなると、午後の忙しさは一気に加速します。
5時間目終了 → 帰りの支度 → 帰りの会 → 委員会の教室に移動 → 委員会
…となるからです。
6時間目の終わりは、大体15:00過ぎ。
さぁ、仕事はこれから!笑
【帰りの会】15:20
主に行う内容です。
- 配布物
- 1日の振り返り
- 翌日の時間割、連絡事項
トラブルの振り返り、頑張ったことの称賛を行い、
翌日につなげます。
嫌なことがあったときは、どうすればよかった?
明日も、元気な「おはようございます!」を楽しみにしています。
【そうじ】
まだまだあります。
子どもたちと一緒に教室の掃除をします。
手を抜いている子がいれば指導をします。
ここまでで時刻は、16:00近く…
子どもたちが下校したのもつかの間、
まだまだお仕事が続きます。
【会議】
ほとんど毎日、16:00前後に放送が流れます。
♪ピンポンパンポーン
「先生方に連絡です。16:15より〇〇会議を行います。職員室にお集まりください。」
学校で行われる会議はたくさんあります。
- 職員会議
- 生活指導夕会
- 三部会
- 行事委員会(運動会委員会、学習発表会委員会)
- 学年会
- 校内委員会
自分が何に所属していて、
どの会議に出るのかわからなくなるくらい、
たくさんの会議があります。
そんなこんなで、あっという間に退勤時刻(16:30)がやってきます。
自分の仕事ができるのは、
会議終了後、
つまり、退勤時刻後です。
中学校、高校になると、このあとに部活があるんですよね。
本当に尊敬します…
【自分の仕事】
ここからは、さまざまな雑務が待っています。
- 子どもの情報共有
- 授業の準備
- 教材づくり
- 出席簿の管理
- 保護者への連絡
- 連携機関への連絡
- 学年便りの作成
- 学級便りの作成
- 調査関係(教育委員会からおりてきます。)
- プリントの丸付け
- テストの採点
- 成績処理
- 校務分掌
代表的なものを並べてみましたが、
書き切れないくらい、まだまだまだまだたくさんあります。
ちなみに、
校務分掌というのは、
”学校を運営するために、教員が分担して行う仕事”です。
私の場合は、
- 特別活動部
- 学習発表会委員会
- 特別支援教育 担当
- 家庭科 担当
- 教科書・副読本
などの仕事を任されています。
それにプラスして、担任の仕事があるので、
なかなかハードだと思います。
【退勤】17:00〜19:00
早い日は17:00に、
どんなに遅くても19:00には、学校を出るようにしています。
平均的に18:00には退勤しているので、
わりと早い方かなと思います。
働き方改革が叫ばれていますが、
『1日の残業時間を2時間以内におさめる』
という目標を掲げて、日々の業務に励んでおります。
朝 → 7:30〜8:00(30分)
放課後 → 16:30〜18:00(1時間30分)
こんな感じでしょうか。
【帰宅】18:00〜20:00
帰りの電車では、仕事のことはあまり考えません。
読書をしたり、LINEを返したり、夕飯作りの手順を考えたりしています。
帰宅後は、とにかく好きなことをして過ごします。
お家大好きです!
【就寝】22:00〜23:00
日によって21:00に寝ることもあります。
教員は、午前中がメインの仕事なので、
早寝早起き、とても大事です。
眠いと仕事になりません…
まとめ
教員8年目の1日を書いてみました。
初任時代は、
毎朝6:30に出勤し、21:00に退勤するという日々を送っていました…
どんな仕事もそうかもしれませんが、仕事が終わることはありません。
それを受け入れ、
”時間で切って、帰る”
という手段を身に付けてから、心も体も楽になりました。
教員を目指している方、
酷な現実を叩きつけてしまっていたらごめんなさい…
【現役教員の夏休みの過ごし方】についての記事はこちら。
【現役教員が語る】小学校の先生になってよかったことについても書いています!
【何事もバランスが大事!】
ぽにょ
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