こんにちは、ぽにょです。
「今どきの小学生ってどんな感じなの?」
「SNSの影響は小学生にもある?」
平成から令和へと時代が移り、小学生の様子も変わってきました。子どもを取り巻く環境が変わり、子どもそのものが変化する中で、学校教育が変わらなければ何かしらの問題が生じます。
令和の子どもの傾向を把握し、時代に合った教育を施すために、教員8年目の目線から、【令和の子どもの特徴】をまとめました。
来年度から教員になる方、これから教員を目指す方、現役教員の方、ぜひ一緒に学びましょう!
- 令和の小学生の特徴
- 時代とともに変化する子どもに対して、教員として意識したいこと
令和の小学生の特徴6選
令和の小学生の特徴は、以下の通りです。※あくまで私個人の意見です。
① とにかく忙しい
② 学力差が大きい
③ 機械慣れしている
④ SNSトラブルが多い
⑤ 服薬している
⑥ 3つのトイレ問題
それでは、詳しく解説していきます。
とにかく忙しい
「あれ?小学生ってこんなに忙しかったっけ?」と困惑するほど、忙しくしている子が多いです。
月曜日〜土曜日まで、毎日習い事してるよ!
塾の宿題が終わらなくて0時に寝ました…。
土日は塾の合宿で、1日中勉強して疲れたよー。
週明けの月曜日からぐったりしている子も多く、自分がどれほど忙しいかを力説してくる子もいます。
宿泊行事から帰って来たその日に、大きなリュックと引き換えに塾のカバンを持ち、その足で塾に向かう子の、なんとも言えない後ろ姿を見送ったこともあります。
また、家で宿題をする時間がなく、朝5時に起きて、宿題をやってから登校し、5時間目にうとうとしている子もいます。
自分がやりたくて習い事をしているというのは分かるのですが、それにしても全体的に「忙しい子」「疲れている子」が多いような気がしています。放課後に友達と待ち合わせて公園で遊ぶことも難しいようで、個人的には寂しいなぁと感じます。
自分の小学校時代にはなかった習い事が、令和の時代には流行っているようです。
英会話教室、プログラミング教室、ボルダリングジム、K−POPダンススクール、キャンプ教室などなど
学力差が大きい
学力差問題については年々深刻になっている気がします。
学年が上がるにつれて差が開いていく場合もありますが、小学校1年生の時点で、すでに差が大きいという場合もあります。
さらに言うと、学力に限らず、生活経験の差もとても大きいです。
学力の違う子どもたちが同じ学級で学習するので、教師側はとても苦労します。
学力が低い子に「分かる授業」をするのはもちろんですが、学力が高い子が「退屈しない授業」を考えなければなりません。
教師は、どんな子にとっても学びのある授業作りをしていく必要があります。
機械慣れしている
2年前に1人1台タブレットが支給されました。
授業で使用するだけでなく、宿題もタブレットで行います。また、【連絡帳に翌日の時間割や持ち物を書く】、というこれまで当たり前だった習慣がなくなり、子どもたちは【教員から送られてくる翌日の時間割や宿題を、タブレットで確認する】、というシステムに変わりました。
また、自分のスマホを持っている子がとても多いというのも令和の子どもたちの特徴です。私が小学生の頃は、携帯を持っている子なんて1人もいませんでしたが、今や小学生からスマホを持つのは当たり前になっています。
スマホ、タブレット、パソコン、ゲームを日常的に使っている子が多く、それらの扱いに慣れています。中には大人より使いこなす子もいます。良いことでもある反面、適切な使い方を教えなければならないというプレッシャーもあります。
SNSトラブルが多い
スマホやタブレットの使用の習慣化に伴い、トラブルも増えています。
以前は中学校で多かったSNSトラブルですが、近年小学校でも増加しています。
「LINEに悪口が送られてきた」
「TikTokのコメントにひどいことを書かれた」
「ブロックされた」
など、SNSならではのトラブルが跡を絶ちません。
オンラインゲーム上で仲良くなった子とのトラブルを耳にすることもあり、とても心配です。
SNSの正しい使い方を子どもたちに教える必要があるのは重々承知ですが、正直なところ学校だけでは管理しきれません。そのため、保護者にも注意喚起する必要があります。保護者会では、スマホやタブレットの使い方について毎回必ず話題にし、ご家庭でしっかり話し合い、ルールを決めて使わせるようお願いしています。
それと併せて、年に数回ネットリテラシーの授業を行っています。SNSの知識をもっておくこと、そして適切な使い方について丁寧に教えることも、令和の教育には必要になってきます。
服薬している
通常学級、特別支援学級に限らず、気持ちを落ち着かせる薬を医師に処方してもらっている子が増えています。
昔に比べ、薬を飲ませることに抵抗がなくなってきた保護者が増えてきたように思います。
薬に関する知識や、薬がもたらす副作用について、教師が理解しておく必要があります。
【副作用一例】
・やる気がなくなる
・食欲が落ちる
・眠くなる(授業中に寝てしまうことも)
薬については、改めて記事を書く予定です。
3つのトイレ問題
令和の小学生のトイレ問題は3つあります。
① 和式トイレ問題
② 自動洗浄問題
③ 手洗い問題
①和式トイレ問題
ずばり、和式トイレで用を足せない子がとても多いです。
遠足で山登りをした際、和式の簡易トイレしかないときは本当に大変でした…。
事前に保護者に伝え、練習しておいていただく必要があります。
自動洗浄問題
自動洗浄のトイレに慣れているため、流し忘れが非常に多いです。
入学したての1年生に向けたトイレ指導では、
終わったら、必ず水を流します。
という指導が必要です。
手洗い問題
ある日、1年生の女の子に「先生、水が出ません。」と言われました。
今どきの水道は、手をかざせば自動で水が出ます。その子は手動の水道にいつまでも手をかざして、水が出るのを待っていました。
それからは、トイレ指導に、
手を洗うときは、蛇口をひねって水を出し、蛇口をひねって水を止めます。
が加わりました。
これらすべて嘘のような本当の話です笑
まとめ
今回は、【令和の子どもの特徴】について書きました。
あくまでも私個人の意見ですので、参考程度にしていただけたらと思います。
令和という新しい時代の特徴を知り、その時代に生きる子どもたちを理解し、目の前の子どもの実態に合った教育をしていきたいものです。
そんな子どもたちと過ごすための準備をしましょう↓
時代問わず、子どもと接する上で大切にしていること↓
【いつの時代も子どもは尊い】
ぽにょ
コメント
コメント一覧 (2件)
私が小学校だった頃とはかけ離れた環境になっているのだなと改めて感じました!学力差に配慮した授業など大変なこともあるかと思いますが応援しております(^ ^)
ユーリさん
記念すべき、ぽにょブログ初コメントです!
ありがとうございます!!
びっくりですよね…
私も日々ジェネレーションギャップを感じながら職務にあたっています。
時代の流れに置いていかれないように頑張ります!