こんにちは、ぽにょです。
安定した学級をつくるためにはどうしたらいいですか。
学級で徹底させるべきルールが知りたい。
4月に入り、慌ただしい毎日を送っていることと思います。学級が安定するか否かは、4月のルールづくりで決まると言っても過言ではありません。そこで、今回は、初任のみなさんに向けて、【4月に徹底させたい12のルール】についてまとめました。学級経営の参考にしていただけたらと思います。
- 初任の先生
- 学級経営の基礎が知りたい人
- 児童に最低限守らせたいルールが知りたい人
この記事を書いている人は・・・
○30代女性
○小学校教員
○教員9年目
○異動1回
○特別支援学級 担任
○通常学級 担任経験あり(6年間)
○役職:教諭(いわゆる平社員)
【学級経営】4月に徹底させたい12のルール
4月に徹底させたい12のルールは、以下のとおりです。
- 挨拶をしよう
- 返事をしよう
- 靴をそろえよう
- 正しい姿勢をしよう
- 最後まで話を聴こう
- 黙って学習(活動)しよう
- 黙って素早く並ぼう
- 黙って素早く給食の準備をしよう
- 時間を守ろう
- 丁寧に文字を書こう
- 提出期限を守ろう
- 理由を話そう
1項目ずつ解説します。
挨拶をしよう
教室で児童を待ち、登校してきた児童に、
〇〇さん、おはようございます!
と、挨拶しましょう。
そのとき、大きな声で挨拶を返してきた児童をすかさず褒めましょう。きっと翌日は、自分から挨拶をするようになります。そこで、
自分から挨拶してくれてありがとう!
とさらに褒めます。朝の会でその姿を紹介すると、翌日以降、自分から挨拶をする児童が続出します。爽やかな挨拶で溢れる学級は活気があり、荒れません。まずは、挨拶から始めましょう。
返事をしよう
「〇〇さん。」と名前を呼んだり、「〇〇しましょう。」と呼びかけたりしたときには、必ず返事をさせましょう。挨拶同様、しっかり返事ができた児童を褒めることで、よい姿を他の児童に浸透させます。
当たり前のことを当たり前にできることは、とても素晴らしいこと!
と、即時評価して、よい姿を伝染させましょう。年度始めの習慣付けがとても大切です。
靴をそろえよう
年度始めは、毎日靴箱の確認をします。そろっていない場合は、担任自らそろえたり、そろっていない児童にそろえるよう声をかけたりします。こちらも年度始めの習慣付けが大切です。学校で習慣付いたことは家庭でも習慣付くようになります。
私は、藤本幸邦さんの詩を教室に掲示したり、読み聞かせたりして、靴をそろえることの意義を教えます。
はきものをそろえる
はきものをそろえると 心もそろう
心がそろうと はきものがそろう
ぬぐときにそろえておくと はくときに心がみだれない
だれかがみだしておいたら だまってそろえておいてあげよう
そうすればきっと 世の中の人の心もそろうでしょう
『靴をそろえる』というほんのちょっとしたことですが、落ち着いた学校生活を送るためには、このようなことをきちんと行うことが大切です。習慣付けるためには時間と根気が必要ですが、諦めず指導しましょう。
正しい姿勢をしよう
背筋を伸ばし、足の裏を床につけ、手は膝、こちらが正しい座り姿勢です。以前低学年を担任したときに、授業の挨拶で、
足裏ピタッ
お腹と背中にグーひとつ
腰骨立ててよい姿勢
これから1時間目の学習を始めます。
よろしくお願いします。
と、よい姿勢の合言葉を日直に言ってもらっていたこともあります。やみくもに「よい姿勢をしましょう。」と言っても、意外と児童はわかりません。よい姿勢とはどんな姿勢のことを言うのか、言葉や見本で教える必要があります。
よい姿勢がわかったら、話を聴く場面、授業前後の挨拶をする場面で、必ずよい姿勢をつくらせましょう。1人でも手遊びをしている児童がいたら、気付くまで待ちます。諦めずに指導する姿勢が安定した学級をつくると考えています。
最後まで話を聴こう
世の中には『聞く』と『聴く』2種類のきくがあります。
これは、私が学級開きで必ず話すことです。『聞く』は、耳だけで聞く、それに対して『聴く』は、耳と目と心で聞く、みなさんには『聴く』を目指してほしい、と話します。
授業中、教員が説明しているときに、話を割って入ってくる児童がいます。そこで、教員は話を続けてはいけません。必ず止まって、話し終わるまで待つように指導をします。これがとても大切です。
質問や意見は、最後に聞きます。
と伝え、徹底させると、人の話を最後まで聴く習慣が付きます。これは大人に対しても児童同士でも同じです。友達の話も最後まで聴くように丁寧に指導することで、安心して発言できる雰囲気をつくりましょう。
黙って学習(活動)しよう
黙々と学習(活動)できる学級は、トラブルが減ります。特に、『読書』『自習』『掃除』を黙って行う習慣を年度当初に付けておくことで、1年間落ち着いて過ごすことができます。トラブルというのは、授業中以外のちょっとした隙間の時間に起きることが多いです。担任の指示に従うことができる学級、しーんと静かな時間を作り出せる学級は、おのずとトラブルも減ります。
また、『読書』『自習』『掃除』を黙ってできるようになると、出張で学級を離れるときにも役立ちます。
黙って素早く並ぼう
落ち着かない学級は整列できないことが多いです。いつまでもお喋りしていたり、列が蛇のように曲がっていたりします。背の順2列、赤白4列、この2種類の並び方は、指だけで素早くできるように指導しましょう。整列する際、1人でも喋っていたらやり直しをさせます。4月にできるようになっておくと、1年を通して行動が早い学級になります。
整列の練習は体育の授業で行っています。体育館を自由に走り回らせて、ピッと笛が鳴ったら、先生の前に黙って並ぶという活動をします。そのときに担任は一切声を出さず、2か4の指だけで指示します。慣れてきたら、【10秒以内に並ぶ】など、時間制限を設けます。遊び感覚で素早い整列を身に付けさせましょう。
黙って素早く給食の準備をしよう
給食準備は、タイマーを活用し、『手洗い』『消毒』『ランチョンマット』『配膳』までを素早く行わせます。給食準備が素早いと食事や片付けに余裕が生まれ、事故が減ります。給食準備中に騒がしかったり、時間がかかる学級は、どこか落ち着かないですし、食器を落としたり、準備中に喧嘩が起きたりすることが多いように感じます。
初回の給食までに、給食のシステムについて丁寧に指導しましょう。
時間を守ろう
まずは、教員が授業の開始と終了を確実に守ります。チャイムが鳴ったら、どんなに中途半端でも授業を終わらせます。教員が時間を守らない限り、いくら指導しても児童は時間を守れません。教員自身が見本になりましょう。
丁寧に文字を書こう
文字が雑な場合は、やり直しをさせます。こちらも最初が肝心です。時間がないからと、一度でも雑に書かれたものをOKにしてしまうと、「この先生はゆるい。」と児童が学習します。心を鬼にして、丁寧に文字を書く習慣を身に付けさせましょう。文字を丁寧に書こうとする児童は、何事も丁寧にやろうとするようになります。文字くらいで大げさなと思わず、ぜひ言い続けてください。結果は1年後必ずついてきます。
提出期限を守ろう
中学生になったら、提出期限までに課題が提出できないと内申点に響きます。社会人になったら、提出期限を守れない人間は会社に必要ありません。小学生のうちから、提出期限を守る習慣を付けることが大切だと考えます。まずは、『毎日必ず宿題を出す』という習慣を付けさせましょう。そのためには、毎日宿題をチェックする⇒提出していない児童に声をかける⇒忘れた場合はその日のうちに必ずやらせる、のルーティーンを確立させましょう。
この先生は見逃さないぞ・・・
と思わせることが大切です。家庭と連携を図りながら進めましょう。
理由を話そう
何よりも大切なことは、児童との信頼関係を築くことです。喧嘩したとき、宿題を忘れたとき、遅刻したとき、教科書を忘れとき・・・
どうしたの?
と、まずは理由を尋ねてください。困ったことがあったときに、自分の言葉で状況を伝える力というのは、大人になってもとても大切です。途中で児童の話を遮らずに、最後まで話を聞きましょう。ゆっくりじっくり話を聞き、信頼関係が築いていきましょう。
この先生は話を聞いてくれる。わかってくれる。
と、児童に思わせられたら、学級は安定します。どんなに忙しくても、カッとなる瞬間があっても、落ち着いた声で「どうしたの?」と理由を尋ねてくださいね。
まとめ
今回は、初任のみなさんに向けて、【4月に徹底させたい12のルール】についてまとめました。
①挨拶をしよう
②返事をしよう
③靴をそろえよう
④正しい姿勢をしよう
⑤最後まで話を聴こう
⑥黙って学習(活動)しよう
⑦黙って素早く並ぼう
⑧黙って素早く給食の準備をしよう
⑨時間を守ろう
⑩丁寧に文字を書こう
⑪提出期限を守ろう
⑫理由を話そう
何度も言いますが、最初が肝心です!
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ぽにょ
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