こんにちは、ぽにょです。
「金木犀(キンモクセイ)の香りが好き」
「金木犀の香りとともに秋の訪れを感じる」
という方も多いのではないでしょうか。
秋の香りの象徴、金木犀。私も大好きなお花です。
そんな大好きな金木犀のことをもっと知りたいと思い、金木犀の特徴や花言葉、香りの楽しみ方などについて調べました。
これを読めば、あなたも金木犀博士です!
- 金木犀とは、どんな植物なのか
- 金木犀の開花時期、花の見頃はいつなのか
- 金木犀の花言葉8選
- 金木犀の香りの楽しみ方とは
金木犀とは
秋の香りの象徴、金木犀(キンモクセイ)。
春の沈丁花(ジンチョウゲ)、夏の梔子(クチナシ)、秋の金木犀(キンモクセイ)は、日本の三大香木と言われています。三大香木とは、その名の通り、香りの強い花をつける3種類の樹木を指します。金木犀は、小さなオレンジの花からは想像できないほど強く魅力的な香りが特徴の常緑小高木です。秋になるとオレンジの可愛らしい小花をたくさん咲かせます。遠くまで香ることから「千里香」とも呼ばれています。
金木犀は江戸時代に日本に伝わってきた、中国原産の植物です。中国では、金木犀の花を砂糖漬けやシロップ、リキュールなどにして、飲みものや食べものの香りづけとしても楽しまれているそうです。
「金木犀」という名前の由来は2つあります。1つ目は、木の皮が「動物の犀(サイ)」の皮膚に似ているから。2つ目は、オレンジ色の花が金色に輝くように美しい木だからだそうです。
学名のosmanthusは、ギリシャ語でosmeが香り、anthosが花という意味だそうで、このことからも世界中で愛されている香りだということが分かります。
また、同じモクセイ属には「銀木犀(ギンモクセイ)」と呼ばれる樹木もあり、こちらは白い小花が特徴です。金木犀は銀木犀の変種で、他にも淡い黄色の花を咲かせる「薄黄木犀(ウスギモクセイ)」という種類もあります。
学名 | Osmanthus fragrans |
英名 | fragrant orange-colord olive |
和名 | 金木犀 |
漢名 | 厳桂 |
科・属名 | モクセイ科・モクセイ属 |
分類 | 低木花木 |
原産地 | 中国(南部) |
別名 | 丹桂(タンカ)、桂花(ケイカ)、木犀花(モクセイカ)、金桂(キンカ) |
誕生花 | 10月1日・6日・7日・15日・11月2日・24日 |
金木犀の開花時期と花の見頃
金木犀の開花時期は、9月下旬から10月下旬にかけてです。言わずもがな花の見頃は秋です。金木犀の開花は気温の影響を受けるため、気温が高いほど開花時期が遅くなり、低いほど早く咲くそうです。
まれに、この時期意外に咲いている金木犀を見かけることがありますが、それは四季咲きの金木犀なんだそう。「四季咲き」というのは、四季にわたって花を咲かせる植物のことを指し、四季咲きの金木犀の場合、春と秋の二度咲くように品種改良されているそうです。
金木犀の花の開花期間は1週間ほどと、とても短いので、見かけた際には存分に香りを楽しみたいところです。花はすぐに散ってしまいますが、金木犀は常緑樹なので、1年中緑を楽しむことができます。
金木犀の花言葉
金木犀には、たくさんの花言葉があります。ここでは、花言葉とその由来をご紹介します。
「謙虚」「謙遜」「気高い人」「真実」「真実の愛」「初恋」「陶酔」「隠世」「変わらぬ魅力」「交流」
花言葉①「謙虚」「謙遜」
ふわっと匂い立つ香りに反して、小さくて控えめな花弁を持つことから「謙虚」「謙遜」という花言葉が名付けられています。
花言葉②「気高い人」
雨が降ると、花弁が一気に潔く散ってしまうことが由来となっています。
また、中国では、上品な金木犀の芳香は「気高さ」「高貴さ」の象徴。香料やお茶としても愛用されています。高貴な人がその香りを身につけていたため、「気高い人」という花言葉が名付けられました。
花言葉③「真実」「真実の愛」
「真実」は、金木犀の香りが由来しています。離れていてもはっきり金木犀だと分かるほどの香りが届くため、金木犀の存在を隠し切ることができません。金木犀の花言葉「真実」は、内に秘めてもあふれ出す心を表現する花言葉です。
金木犀には「真実の愛」という花言葉もあり、心に思いながらも秘匿できない恋愛感情を示しているようです。
花言葉④「初恋」
ふんわりとした甘い香りが特徴的な金木犀。「初恋」という花言葉は、そのインパクトのある芳香が由来となり、一度知ったら忘れられない香り=初恋という意味で名付けられたそうです。
花言葉⑤「陶酔」
金木犀の香りはうっとりするほど甘く、香水としても人気です。秋になると、どこからともなく漂ってくる良い香りに、「陶酔」というぴったりな花言葉がつけられました。
花言葉⑥「隠世」
「隠世」(かくりよ)とは、「死後の世界」を指します。
金木犀の濃厚な香りは邪気や穢れを払うと言われ、神社やお寺に金木犀がよく植えられています。風水でも庭木に金木犀が好まれる理由のひとつは、魔除けのためです。
金木犀は、魔除けと運気アップの縁起物でありながら、同時にあの世と繋がる香りという意味ももっています。
花言葉⑦「変わらぬ魅力」
秋の風物詩とも言われる金木犀は、毎年秋になるとその香りと彩りを楽しませてくれます。金木犀の花が見えなくても、漂ってくる香りに、気付けば、
ああ、秋がきたな。
と、心が和みます。毎年同じ時期に秋を知らせてくれる姿は、まさに「変わらぬ魅力」と言えるでしょう。
花言葉⑧「交流」
秋になると甘い芳香でうっとりとさせる金木犀は、まさに万人に好かれる樹木ではないでしょうか。
人を惹きつける香りは、心を和ませ、人の心を繋ぐことにも役立ちます。人と人との親交を深める意味から、「交流」という花言葉がつけられています。
金木犀の香りの楽しみ方4選
入浴剤としてお風呂に浮かべる
- 金木犀の花(香りの強い5部咲き〜8部咲きの花を選ぶ)を摘む
- 詰んだ花をティーバッグに入れる
- お風呂に浮かべる
甘い香りが精神安定・ストレス解消・疲労回復に良いと言われています。作り立ての自然の香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
桂花茶(けいかちゃ)を作る
- 金木犀の花(香りの強い5部咲き〜8部咲きの花を選ぶ)を摘み、茎やゴミをていねいに取り除く
- 気になる場合は水洗いする(洗わない方が香りが残ります。)
- 風通しの良い日陰で2~3日干して乾燥させる
- 茶葉と混ぜ合わせる→金木犀の花と茶葉の割合はお好みで調整してください。
- 密閉容器に入れて冷蔵庫で一晩寝かす
中国では昔から金木犀を使って桂花茶を作っています。桂花茶は金木犀の香りを茶葉に移したもので、精神安定や整腸、利尿効果があると言われています。
香水を作る
- 金木犀の花(香りの強い5部咲き〜8部咲きの花を選ぶ)を摘み、茎やゴミをていねいに取り除く
- ビンの半分~満タンに金木犀の花を入れる
- 無水エタノールをビンの8分目まで入れる→エタノールは肌に触れると荒れるためビニール手袋をすること
- ふたをして冷暗所で2ヶ月寝かせる→光を通さないように透明のビンの場合はアルミホイルで覆うこと
香水として使ったり、ウッドスティックをさしてルームフレグランスにしたり、精製水で薄めてアロマスプレーにしたりと、幅広く使えます。
※無水エタノールは薬局で売っています。お値段は、500mlで1200円ほどです。
モイストポプリ(塩を使った乾燥させないポプリ)を作る
金木犀は乾燥させると香りが飛んでしまうため、通常のドライポプリではなく、塩を使ったモイストポプリにします。
- 金木犀の花(香りの強い5部咲き〜8部咲きの花を選ぶ)を摘み、茎やゴミをていねいに取り除く
- キッチンペーパーの上に花を干して、半乾きにさせる(1時間ほど)
- ビンに花と塩を交互に詰める→1番下と1番上は塩にする、ビンの上まで詰める
- ふたをして冷暗所で1ヶ月熟成させる
モイストポプリは、香りたいときにビンのふたを開けて楽しむもので、中世から「スイート・ジャー」として楽しまれてきたそうです。もし香りが薄くなってきてしまったら、オイルを垂らしてみてください。
ティーバッグに入れて、バスソルトとして使うのもおすすめです!
まとめ
今回は、大好きな金木犀についてまとめました。
花の寿命は短いですが、香水やモイストポプリにすることで長い時間香りを楽しむことができます。
【小さいけれど存在感のある花、それが金木犀】
ぽにょ
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